私のお人好し度

人から難題を持ちかけられて、
その難題が、自分に納得できない、もしくは、自分の意志とは違う内容のものであっても、
自分が我慢すれば、というような意味合いで、すぐ「いいですよ」っといってしまう。

そのお人好しの結果、いろんな役職を務めさせていただいているが、
責任ある立場になると、そのあとは、簡単には「いいですよ」がいえない場合がでてくる。

昨日、佐賀市のアイスクエアビル5階の佐賀市産業支援相談室内に新しく、「創業補助金(地域需要創造型等起業・創業促進事業)」の事務局をおくことになっているが、そこに掲げる看板について、議論があった。

私は、そこで、佐賀市産業支援相談室および創業補助金事業のそれぞれの実務責任者を務める。
事務局担当者より、赤い色の看板について提案があり、赤では、佐賀市産業支援相談室の看板の色(青)より目立つので、許容できない旨を担当者に伝えた。

理由は、少しわかりにくいかもしれないが、佐賀市にこの部屋を借りていることになっており、
その佐賀市が、佐賀市産業支援相談事業の大本の事業主なのである。

この事業主の看板のよこに、これよりも目立つ看板を設置する提案をしてきたので、許容できない旨伝達し、他の色を検討するようお願いした。すると、ピンクを検討し、ピンクより赤がいいので、赤にしたいという再提案をその担当者がしてきた。
そして、更に、これで大本の佐賀市にこの色で相談したいと言ってきた。

こういう場合、いつもなら、自分が我慢すれば・・・という考えになってしまうところであるが、責任ある立場となればそうはいかない。

今回はそれだった。
いつもなら、私より上位の人・組織に直接確認してもらえれば、いいという判断もできたかもしれないが、
いわゆる責任転嫁であり、この判断は、後悔を残しそうなないようなので、

許容できない旨、担当者に改めて伝えた。
それでも、この色で押すようなら、組織的な対応を行使する。そんな気持ちでの対応になった。

お人好しは楽なので、自分にある程度能力があれば、許容できるが、
責任を考えるとそうはいかない場合が、最近多く出てきた。

だんだん、ただのお人好しでは、世間を乗り越えられない立場になってきている。
そんなことを、感じた出来事でした。