本日午後は、熊本市民会館にて開催された農業生産工程管理(GAP)ガイドラインの説明会に参加してきました。

もともと、仕事でGCP、GLP、GMP、GVP、GQP等、医薬品の品質規定のコンサルタントを標榜している私としては、農業分野の工程管理規定に関して強い関心をもって参加しました。

ガイドラインの内容は、野菜、米、麦に関する、生産準備、種まき、育成、出荷までの工程について、品質保持のための様々な記録を要請するもので、概ね医薬品のGxPと同じコンセプトでできていました。

しかし違うところは、組織、、責任体制に関する規格はなく、事業者の自主性に任せる内容になっているようだった。この点、コンサルタントであれば、その他の設定された規格を適切に順守していくためには、責任体制を含めた組織から構築していくことを勧めるので、同じことになるかもしれないが、少し物足りない感じのするガイドラインだった。

しかし、そのほかの内容に関しては、農業に関する専門的な知識を必要としていることから、簡単に”はい指導できます”というものではなさそうであった。

また、今回のガイドラインとは別にGlobalGAPなるものがあり、一部の欧州向けには、この基準を順守した製品の出荷が求められているとのことでした。どこまで広がるかは、議論の余地があるようでしたが。今後、注意深く見ておきたいところである。

GAPを習得していくには、農業現場の理解とHACCPの理解、ISO9000の理解が必要なようであった。

農業の理解が一番弱いところであるが、今後、この弱点の攻略法を含め、コンサルティングのネタになってくれればと思う。

所属する農業経営支援センターでの活動も、継続してがんばっていく必要がありそうである。

それでは。