(今日は閑話休題、昨日までとは少し違う話)

本日、鳥栖市手をつなぐ育成会の総会を行いました。

たくさんの会員の皆さん、来賓の皆さんに来ていただきました。

本当にありがとうございました。

以下、今日のあいさつでお話しした「地域福祉」の話です。

本日の鳥栖新聞に掲載していただきました。

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東日本大震災時に思う“地域福祉”

東北、関東地方に未曾有の被害をもたらした東日本大震災。ライフラインはもとより、様々な都市、地域の機能も壊滅的な影響を受けた。その中で、伝える人も少なく実態もよく見えないところではあるが、高齢者、障害者等の支援を必要とする人、介助を必要とする人への対処はどのようになっているのだろうと思うと心が痛む。容易に想像のつくことであるが、日頃支援をしてきる機能そのものが失われ、その業務に携わっている専門家も被災者となり人の支援どころではなくなり、支援や介助を受けて生活している方たち及びその保護者の方たちのご苦労・ご心労は計り知れない。このような緊急事態はそうあることではないが今回の震災も我々に貴重な教訓を与えてくれる。支援する専門家、福祉施設の職員が被災し、専門家による支援・介助が受けられなくなった時、どうすればよいのか。答えは一つである。「地域で支える」これしかない。しかし、地域の中で日頃から自分たちの地域にどれくらいの介助を必要とする高齢者、目の見えない人、耳の不自由な人、知的に障害のある人、車いすを必要とする人がどれくらいいるのかきちんと把握できているところは少ない。また、区長や市役所がいくら把握できていたところで、被災時には、そこに住む人たちの理解や力がなければ、いざというときいには何の役にも立たない。大切なのは、被災時に備え、近所の人が近所に住む人のことを良く知っておくこと。支援を必要とする人、介助が必要な人も日ごろから積極的に近所の方とのコミュニケーションを取っておくことが大切で、双方が努力して本当の地域福祉、被災時でも何とか対応できる体制がとれるのだと思う。日頃から、当たり前に、普通に、支援を必要とする人と地域の人とが関わりを持つことが、本当の「地域全体の福祉を支える」ということになるのだと思う。

  鳥栖市手をつなぐ育成会 会長 牧﨑 茂

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今年は、この話題に取り組んでいきたいと思っています。