平成23年(2011年)独立3年目ですが、佐賀の中小企業診断協会でメンバーを募り、
佐賀県で6次産業化サポートセンターを立ち上げました。
法人としては、中小企業診断協会佐賀県支部を窓口として、企画書を書き、申請し、事業を担わしていただきました。
最初は、常勤というか、フリーで動くプランナー6名(私を含め主に診断士)を配置し、事業を開始しました。
まあ、私も素人なのに、仲間たちは「俺も初めてだよ、、、、どういう風に支援するか教えて。。」的な会話から、
事業がスタートしました。
この事業の前に同じような事業で、障害者就労支援施設へのコンサルタント派遣事業があり、ここでも同様の仲間の束ね方をして、
診断協会として事業をやった経験もあるので、私の頭で思いつく限りのフォーマットを作り、みんなが同じようにアクションできるよう仕組みを作りました。
いざ、農家さんたちを訪問して、自身で作られている作物を活用した事業化の話を県内各地でしながら、6次産業化のむつかしさを肌で感じていました。
何が難しい?? 「農家さん、勉強してない」の一言かもしれませんが、農地面積も小さく、農協から言われて作って、農協に収めて、その差額(少額)の報酬をもらって、
減反奨励金等の補助金をもらって生活してました。
農業を事業として見ると、小規模でもありますが、営業赤字、経常黒字の確定申告になってました。
農協が農薬、肥料、作付けする作物を指導し、農機、農業施設用のお金がなければ、資金を貸して、農家の自由度もなくなり、農家を事業者としてみると、弱小事業者だらけ。
何やってたんだ、日本の農政。。と。その時、思っておりました。
6次産業化事業としては、農協の傘下にいる農家さんの6次産業化の可能性は、ほぼゼロ。
脱サラの農家さんがいると、我々のアドバイスにも、独自の考えを加え、面白いと思える6次産業化事業もいくつかありましたが、
全体的には、「6次産業化」難しい事業であることを、ほんとに実感した経験でした。
この事業は約2年半続きました。3年目の後期からは、県の機関である佐賀県地域産業支援センターがそのまま、事業を引き継ぎ現在に至っておりますが、
昨日、その地域産業支援センターから電話がありました。
登録している6次産業化プランナーに、6次産業化の支援事業として、なにか改善点はないか?という質問でした。
私からのコメント:
最近、プランなーとしてあまり動いていないので、改善点と言われても、、、ですが、
一つ思うのは、
食料自給率の低い日本(カロリーベース40%)で、最近のコロナ問題の延長線上に、食糧危機と呼ばれる事態の可能性が高いと感じています。
こういう中、6次産業化を含めて、農業の活性化は喫緊の課題のように思います。
その中で、農協(JA)さんの役割は大きいと思います。農地面積で行っても、JAが動かせる面積は大きいので、
農協(JA)さんがらみの6次産業化事業があれば、やってみたいと思いますね。
そうすると、
私もそう思ってました、、、という感じの明るい返事で、これからもよろしくお願いします。
で、電話は終わりました。
さて、どうなるでしょうね。
政府もお金を使わないといけないと思いますが、
①農業生産の効率化:増産
②物流の効率化:だぶつきをなくす
③新サービスの創出:①と②を拡大させるもの
④必要な農地の拡大:農地を増やさんと農家の収入は増えません。
農協だからできることいっぱいありますしね。
これから厳しい時代になりそうなので、頑張ってほしいです。