エースを極める。
(独り言)
リーダーシップのトレーニングとか、
リーダーの定義というと、ビジネスの世界でもイメージすることはむつかしい話ではない。しかし、
「エースを極める」というと、どこにも定義や、オフィシャルな考え方はないように思います。
「稀勢の里」日本人の一心の期待を背負い、何度も綱横に挑戦しながら、我々の期待を裏切ってくれています。
彼は、相撲取りとしては、一流でありばがら、肝心なところで負けてしまう。(多くの日本人はそう感じているのでは)
じゃ、何が足りないのか?
私が、言うべきものではないのかもしれませんが、
比較対象として、頭に浮かぶのは「マイケルジョーダン」
言わずと知れた、NBA(バスケットボール)のスーパースターですが、私と同じ年の私のライバル(笑)・・実は本気だよ。
彼のすごさは、「私がエース」という自覚。
「俺が決めないで、誰が決める」
シュートを1本や2本、いや3本、4本ミスったところで、シュートを打つことを止めない。それに、チーム全体も、彼にパスを集めていくことを止めない。彼にパスを回すことでチームが勝てると信じている。
そして、いつの間にか、彼の打つシュートが、ネットを揺らす確率が徐々に徐々に高まり、ついに、相手チームを打ち負かしてしまう。
これぞ「神」的な、スーパースターですが、
「ここ一番で強い人間」、人材というのは、実はこの意識も持ち主のこと。
稀勢の里に足りないのは、こういうところで、
「俺が勝たなくて誰が勝つ」
「俺しか横綱になる資格ないだろう」
「俺が一番強いんだ」
といった「俺が」「俺が」の意識。
リーダーシップとは違う意識ですが、いざ、というときに、強みを発揮するのは、この「エースの意識」。
しかし、普通の人は、失敗したときのことを頭に思い浮かべるのが普通だし、チームワークを重んじる日本人には、特に苦手な考え方かもしれません。
でも、こういう人材は、間違いなく強いリーダーシップを発揮できますし、こういう信頼のおける人材がいると、チームもまとまります。
白鵬は、こういう意識を持っています。
そして、2013年の日本シリーズで第7戦、9回にマウンドに登った田中将大も、同じような強い「エース意識」を持っています。
この2人は、マイケルジョーダン的な意識をもったスポーツマン2人(私の感じるところ)ですが、「稀勢の里」にも、同じような意識を持ってもらいたい。
「負けるかもしれない」を一切考えない、強い「エースの意識」
いろんな角界、世界で 言えることだと思いますが、
自分自身を現役だと思うのであれば、「エースの意識」を持てるように努力する。
というか「なりたいと思い続ける」ことができれば、
もし、そういう立場、境遇になった時、遭遇した時に、
本当に強い人間になれるのだと思う。
もう、だいぶ歳をくってきた私ですが、
いまだに「そうなりたいと思い続けている」ところです。
しかし、さて、私はなんで勝負するんでしょう。
まだ、そのあたりも模索中ですが、まだまだきばらんとね。