(独り言) これからの就労支援、、て?

先日、某社会福祉法人から、職員研修での講演依頼がありました。

演題は「これからの就労支援を考える」(仮)でした。

これからの就労支援。。。で、何を話そうか、ですが。

就労支援という言葉ができてから、10年ちょっと。前半の数年は、工賃倍増がテーマで、われわれコンサルタントの立場から、就労支援施設で、ビジネスを考える指導、教育、ビジネスモデルの提案を多数やってきました。

工賃倍増、、、(最近は工賃向上)・・・これも終わったかな。

しかし、障害者福祉の現場からの商売は、かなり障壁が高く、結局、工賃倍増には程遠い結果になっています。

A型を始めるも、充分な生産性を確保できず、事業所の閉鎖。
B型で工賃倍増、目標3万円といいながら、いまだに月額3000円の工賃のところも少なくありません。

とは、外見からみた就労支援ですが、
実際の就労支援事業所に通っている利用者さんたちの、職業能力を鑑みると、一般企業の方が考え方さえ変えてくれれば、一般企業で働ける利用者(障害者)も多数いる反面、

お金の価値も分からない、働く意欲をそ物も持っていない利用者も多数います。

これらを全部、ひっくるめて、同じ就労支援という言葉ひとつで、支援の現場を考えることはできないと思います。

最近、障害者支援の現場で、最も重要視されてきているキーワードとして、「障害者への差別解消」と「障害者の意思決定支援」

この二つの言葉を「就労支援」という言葉に充てて考えてみると、「障害をもった方の生き方の支援」

学童期(小中学校、特別支援学校)を経て、障害者の就労支援施設に入り、施設の移動はあるかもしれませんが、人生の多くの時間を過ごす場所になります。

就労支援施設であれ、生活介護の施設であれ、重症心身障害者の施設であれ、その本人の生き方に焦点をあてて、支援をしていくことが、最も大切なことではないかと思っています。

内部の利用者さんに向けては、その人の目線になって、その人の将来を考える。何ができるようになったら、(今より)豊かな生活を送ることができるようになるのか。

その人たちのために、就労支援施設の立場から、学童期の子供たちへできることはないか、

その人たちのために、就労支援施設の立場から、一般就労(企業)の場に対して、できることはないか。

そんなアプローチで就労支援の現場を運営できたら、その施設へ憧れて入ってくる利用者も多く出てくると思いますし、
希望の職場で働けることで、豊かさを感じることができるかもしれない。

保護者にとっても、きっと安心て子どもを預けられる施設になっているのだと思います。

ここで、書いていることを障害者福祉の現場でお話ししても、「今のうちには無理でしょう」との言葉が
聞こえてきそうですが、

できなくても「ここを目指すことはできるでしょ」と、私は話したい。

目指せば、きっと到達します。目指せば、社会もきっと変わってきます。

などなど、頭につらつら浮かんできました。
話しを纏められるかな(笑)

施設の方、、、お楽しみに(笑)(笑)、、です。

おやすみなさい。