今日は、全林協(全国林業普及協会)の仕事で、大分県竹田市の林業事業者にかかわる仕事でした。
内容は、能力評価システムの導入というタイトルのついた事業ですが、
導入する能力評価システムをどのように使うか、どういう目的で使うか、
非常に難しい仕事になっています。
単純に林業、第一次産業ですが、農業に比べて、事業者の法人化は進んでいるように思えますが、
日給で、雇用管理をしているところがほとんどで、全体の約7-8割、そして、月給制を引いている事業者が、2-3割。
この数字からみてもわかるように、会社とは言え、昔でいう樵さんを、集めて事業をおこなっているような感じで、
経営、というか組織力という点では、まだまだ、改善の余地は多くありそうな事業体です。
日給を月給制にすると、単純に、従業員の収入は安定し、例えば有給休暇を取得できるといった、休日の確保もできるようになります。
日給のままだと、一日でも多く仕事に出て、収入を大きくしよう、、といいった感じで、
仕事に対する豊かさの感じ方が、偏ってしまいます。
現在の林業は、ほとんどが、こんな感じの、事業体になっており、
むかーしから林業のみで働いているベテラン樵さんたちは、現状から変化することを嫌います。
(就業)時間にルーズなところだったり、仕事の内容についても自由な感じを好み、
細かく管理されることを避ける雰囲気があります。
おそらく、全国的にも、日給制が約8割を占めるというと、どこの県の事業者でも概ね、おなじような環境になっているんだろうなと。
しかし、最近、「緑の雇用」という制度を使い、新しい人材が、林業にも携わるようになっています。
こういった人材は、もともと、林業を経験した方たちではなく、
この雇用制度により、初めて林業という仕事に就いた方々。
インタビューすると、この人たちが面白い。
だって、たの事業、他の会社を経験して、林業に従事し始めた方々。
はじめは新人で、会社の中でもほとんど発言権はないかもしれませんが、
そこは、他の事業でロジックに行われている経営管理の手法を、簡単に受け入れられる素養があります。
今回の支援のポイントは、ここだな、、と。
ここで起こる風、私たちが起こす風の追い風、をこの人たちやこの人たちの考え方を率直に使いながら、風を起こしていく。
本日、現場の職員さん(緑の雇用採用者)の方とお話しして、そのあたりを直感しました。
初めての事業体で、現在、試行錯誤しながら、ゴール(成果物)の落としどころを考えておりますが、
今日の訪問で、すこし光が見えてきたように感じます。
最低、あと2回。訪問しますが、頭をフル回転させて、お客さんに満足してもらえるよう頑張ります。
いけるいける。