ある障害者福祉施設(入所施設)の意思決定支援マニュアルを作成中です。
当初はここの施設長から「施設内の職員のレベルアップを図りたい」が、依頼内容でしたが、
話をよく聞いていくと、「意思決定支援」のキーワードの重要さをお互いで共有し、この施設でも、事業計画の中で目指していく意向が示されていました。
しかし、いざ、意思決定支援をやっていこう、意思決定支援のできる施設となろう、と考えたところで、具体的に、どうしていいか分からない。
障害者福祉施設を運営する事業所のほとんどが、こういう状態だと感じています。
そこで、私から提案したのは、意思決定支援マニュアルの作成。
これで、施設の意思決定支援モデルを明確にし、施設職員の教育訓練プログラムの実施と、個別支援計画を意思決定支援をベースとした計画書にリニューアルし、
定期モニタリングと併せて、個別支援計画を更新していくプログラム(概要)を提案し、施設で実施している支援内容(状況)をヒアリングし、私からも意思決定支援を実施するための、必要なアクションを提示して、マニュアル作成を実施しています。
とはいえ、情報の収集と、組織的な対応とするための意思の伝達に絡んで、施設の状況把握には時間がかかりました。
いろいろディスカッション、職員、施設長、サービス管理責任者等の話を聞き、理事長にもヒアリングを実施しました。
そして、最近になり、漸く、施設の全体像がつかめた気がしています。同時に、概要は語っていたけれども、なかなか見えなかった着地点も漸く見えてきました。
着地点が見えたところで、一気にやってしまいたいところですが、具体的に必要な資料作成等の業務を書き出してみると、けっこういっぱい。
ここにきて分かった情報もあり、そして施設職員の方に分かりやすいマニュアルとするために、まめに教育的な情報をマニュアル盛り込んでいこうとすると、けっこうボリューミー(笑)。
しかし、面白い意思決定支援マニュアルができそうです。
このマニュアルで、日本全国の意思決定支援のモデルができてくれるとよいと思っています。
また、支援先の福祉施設には、このマニュアルをベースとして、施設の特徴をアピールしていただき、職員のレベルアップと併せて、
来る新しい、障害者福祉の世界をリードしてほしいと思っています。
現在構築中の意思決定支援モデルは、現在、7合目、ちらっと頂上が見えました。でも、まだまだ、作業が残っている感じ。
もうひと踏ん張り。 きばっせ いこかね。