執筆 本を書く

「自分の思いを本にしたい」「本を書きたい」という思いはずいぶん長く持っている。

独立してからは特にその思いは強く、昨年も事業計画の中に入れた。

昨年度の計画では、「障害者の就労支援に関するもの」を必須とし、余力があれば「特許を自分で書く」というテーマで、執筆を試みる予定であった。

しかし、結局、時間を作ることができず、書きだすことさえできなかった。

なぜか?

時間を作ることができなかったという理由も嘘ではないが、もっと真因がある。

それは、本当に書くべきこと、買いたいこと、自分のできることのうち何を読者に伝えればよいのかが、よく見えていなかったのかもしれない。

私の考える、本にしたいなと思うテーマをあげてみると

・障害者の就労支援に関すること

・特許の書き方に関すること

・コンピュータバリデーションに関すること

・リスクマネジメントに関すること

・問題解決力に関すること

・対欧米向け医薬品GMP対策に関すること

・久光製薬の強さの秘訣に関すること などなど。

一つ一つ、書きあげていきたいと思うところであるが、

この中に共通点も見つかったような気もする。

問題解決力にも関係するが、

私の特技は「広く浅く」「比較的初心者なのに、全体像をつかむスピードが早い」

「比較的初心者なのに、(知ったかぶり?かもしれないが)玄人の気持ちがわかる」

こんな感覚もある。これは、問題解決力の基本的な技術 「考える」 が比較的できているからだと思う。

比較的初心者でも、「できない」「経験がないからわからない」

経営者の視点からいくと「あいつには経験がないから任せられない」「いい人材がいない」「経験がないからできない」と社長をはじめとした人もい多いが、

「ものごとを考える癖」のついている人間の仕事は必ず 「なぜ」 から始まる。

そして、「どうしたらできるようになるか」、「できるか」を考える。

「できない」「無理」をはじめから考えない。

実は、私自身がそうかもしれないと思うようになった。

現在、私は、高校(大学)まで、英語は苦手だったが、今は仕事でも使っている。

長距離走は大の苦手であったが、今はマラソンを走る。

この2つは、私の中から「私の辞書に不可能はない」に近い思いを作ってくれている。

この2つの事象で私自身が自信を持っているためだと思う。

なので、自分の書くべき書籍は、この「考える」からかと思う。

初めから「無理」「できない」と考えない癖、

について、いろいろな経験からの事象で書いてみると、 面白い内容もできてくるように思えた。

経営理念についてもしかり、商売の基本(マーケティング)についてもしかり、

いずれにしても、もうすこしを頭の中で構想をねらなければならない。

今年こそは。。。そして、ビジネスにつなげる。

その後、私の夢の実現が加速する。きっと。。。

日本の食品衛生管理の甘さ

昨日、焼き肉店のユッケを食べた子供が死亡したニュースがあった。

経営者は「生食用」でない肉を使い、商品として出していたことを認めたうえで、

「みんなやっていること」のようなコメントをしていた。

このコメント自体に、聞いていて不快感を感じたのは私だけではないと思うが、

そもそも、日本の「食品衛生は甘い」と感じることが多い。

食品衛生法では、海外の基準に合わせ、PRP(一般的な衛生管理基準)が定めてあり、これに基づき、各都道府県の保健所が検査を行っている。

しかし、国内食品製造業で、PRPに沿って実施されているところは少なく、特に、中小零細企業での不実施は多い。

形式上は守っているように見えても、衛生管理という視点はあまり浸透していない。

また、HACCPについても、国際基準に合わせ「食品製造総合衛生管理過程」制度を設け、実施を推奨しているが、その基準には強制力はなく。条文では「この基準に従って県の認証を受けることができる」とある。

「受けることができる」である。

初めて、この言葉を見たときは目を疑った。どういうことか?誰がこの規制を守るのだろう?というか規制ではない。

私は医薬品の出身で、中小の食品工場をみると、品質管理基準はそれなりに厳しいはずの食品工場のレベルが低いのに愕然とすることがある。

そのGAPが大きいがゆえに、積極的に品質管理のレベルを引き上げていく助言も躊躇してしまっているのが現状。

助言したところで、お客さんから「これはやらなきゃいけないことですか」「これで保健所は通りますか」など。。。

リスクマネジメントの視点からは、当然、「必要です」と答えるところであるが、

実際に商売を始めようとしている人に、余計な出費はできないことが多く、「後で考えます」「今は保健所を通るレベルで良いです」が多い。

日本の食品衛生に関する行政も今回の件で、多少変化してくるものと考えられるが、

私自身も今回の事例を挙げ、なぜ食中毒が起こったのか、、リスク管理の視点で、もっともっと食品の製造過程、品質管理過程のレベルを上げていくよう助言していきたい。

GDPが減少し、市場を海外にも求めていかなければならない日本であるが、食品については、特にその分野jは遅れている。いままで、完全に「輸入超」だったためだろう。